新型コロナウイルス感染症に対する日本臨床耳鼻咽喉科医会の対応

コロナ・ショックさなかの船出

　日本臨床耳鼻咽喉科医会は2016年から一般社団法人の設立に向けて粛々と準備をしてきたが，設立を翌年に控えた2019年12月，新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の1例目の感染者が中国・武漢市で報告された。設立のための代議員会総会を終えた2020年1月には日本人で初めての感染者が確認され，2月には日本初のクラスターが発生，3月には全国の小中学校が休校になるなど日本中がコロナ一色に染まった。当会は4月1日に設立にこぎつけたが，1週間後の4月7日にはわが国で初の緊急事態宣言が発出された。このように，当会はコロナ・ショックさなかでの厳しい船出となった。