特集 母児を感染から守る―妊産婦の感染症アップデート―
Ⅰ.注意すべき母体の感染症
3.新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
新垣 達也
1
,
関沢 明彦
1
1昭和大学医学部産婦人科学講座
キーワード:
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
,
新型コロナウイルスワクチン
Keyword:
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
,
新型コロナウイルスワクチン
pp.1099-1103
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000886
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要旨
・妊婦中は,COVID-19の重症化や死亡のリスクが上昇する.特に,妊娠後半期の感染や基礎疾患を有する場合は重症化のリスクがある.
・妊娠中や授乳中のワクチン接種は,感染リスクと感染した際の重症度を軽減し,早産や死産の割合を低下させ,乳児の感染や重症化を防ぐ.
・ワクチン接種による母体と胎児・新生児に対する重篤な有害事象の増加はない.
・5類以降後も,特にリスクを有する妊産婦のワクチン接種が推奨される.
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