特集 チームで支える頭頸部癌診療
チームで行う頭頸部癌診療の多職種連携
看護師の立場から
宮下 陽子
1
,
石井 美紀
1
Yoko Miyashita
1
,
Miki Ishii
1
1横浜市立大学附属病院看護部
キーワード:
チーム医療
,
頭頸部癌
,
がん看護
,
意思決定支援
,
AYA世代
,
後期高齢者
Keyword:
チーム医療
,
頭頸部癌
,
がん看護
,
意思決定支援
,
AYA世代
,
後期高齢者
pp.1613-1616
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000410
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はじめに
頭頸部癌患者は疾患の進行度や全身状態だけでなく,社会経済的な背景も多様であるため,こうした多様性に配慮した看護を実践する必要がある。また,quality of lifeを可能な限り維持するために看護師が果たす役割は大きい。当院では治療開始前にがん看護相談を行っており,治療法の選択においては根治性だけではなく臓器温存や整容面に対する患者および家族の考えを整理し,医師と連携して意思決定支援を行う取り組みを開始した。また,摂食・嚥下機能障害や失声など日常生活への介入と退院支援,がん薬物治療の進歩に伴って多様化した有害事象に対する患者教育など,がん看護相談での支援は多岐にわたる1)。
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