特集 この1冊でもう安心!—内科医が押さえておきたい「しびれ・ふるえ・めまい」の診かた
めまいの診かた
見落とされがちなめまいの鑑別—持続性知覚性姿勢誘発めまい,片頭痛関連めまい,前庭性発作症,Barré-Lieou症候群などを中心に
井口 正寛
キーワード:
持続性知覚性姿勢誘発めまい
,
前庭性片頭痛
,
前庭性発作症
,
Barré-Lieou症候群
Keyword:
持続性知覚性姿勢誘発めまい
,
前庭性片頭痛
,
前庭性発作症
,
Barré-Lieou症候群
pp.1097-1100
発行日 2024年6月10日
Published Date 2024/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229635
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎比較的稀なめまいとして,持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD),片頭痛関連めまい,前庭性発作症,Barré-Lieou症候群などがある.
◎PPPDは比較的新しい概念で,多くの場合,先行するめまいへの不適切な適応により生じると考えられる.
◎前庭性片頭痛は,前庭症状を伴う片頭痛であり,片頭痛の診断がきちんとなされなければならない.しばしば頭位性めまいであるため,良性発作性頭位めまい症と誤診しないように注意する.
◎前庭性発作症は,日に何度も繰り返す,短時間のめまい発作であり,カルバマゼピンが奏功する.
◎Barré-Lieou症候群は,後頭部を中心とした頭痛,頭部の回旋で生じるめまい,耳鳴,かすみ眼などの自覚症状を生じる後頚部交感神経症候群とされるが,疾患概念には議論がある.
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.