特集 薬にまつわる疑問に答える
耳鼻咽喉科頭頸部外科の症状別の薬
唾液分泌低下
高原 幹
1
Miki Takahara
1
1旭川医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
唾液分泌低下
,
塩酸ピロカルピン
,
塩酸セビメリン
,
ニザチジン
Keyword:
唾液分泌低下
,
塩酸ピロカルピン
,
塩酸セビメリン
,
ニザチジン
pp.1208-1210
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000308
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はじめに
唾液分泌低下は,そのほとんどは唾液腺自体の変化あるいは唾液分泌を司る神経経路の問題に起因する。唾液腺自体の変化は一側性の障害では出現しづらく,唾液腺全体の障害により初めて発症するものと考えられる1)。そのような病態を起こす原因としてシェーグレン症候群,加齢,放射線障害,薬剤性などがある。薬剤性障害は副交感神経抑制に働く薬剤すべてが原因となり得るため,多くの被疑薬が存在するが,基本的には薬剤中止,変更などで対応する。
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