特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科の検査マニュアル―方法・結果とその解釈
Ⅴ.口腔・咽頭・唾液腺の検査
3.唾液分泌検査,唾液腺造影検査
吉原 俊雄
1
1東京女子医科大学耳鼻咽喉科
pp.187-191
発行日 2010年4月30日
Published Date 2010/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101610
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Ⅰ はじめに
唾液分泌検査や唾液腺造影検査の対象となる疾患はシェーグレン症候群をはじめとする口腔乾燥症が主体となるが,そのほかに唾液分泌過多症(流涎症),ミクリッツ病(IgG4関連疾患)やミクリッツ症候群,唾液腺症,線維素性唾液管炎,唾石など幅広い唾液腺疾患が対象となる。ただ,おのおのの検査には長所・短所がありそれらを理解したうえでの解釈が必要となる。本項では現在広く行われている検査について概説したい。
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