増刊号 臨床力UP! 耳鼻咽喉科検査マニュアル
Ⅴ 口腔・咽頭・唾液腺の検査
3 唾液分泌検査・唾液腺シンチグラフィ
山村 幸江
1
1東京女子医科大学耳鼻咽喉科
pp.238-244
発行日 2017年4月30日
Published Date 2017/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201268
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●目的
・唾液の量や質と関連する口腔内愁訴の診断
・シェーグレン症候群の診断
・唾液腺関連疾患の病態評価
●対象
唾液分泌検査の対象となるのは,唾液の量や質と関連する口腔愁訴および唾液腺と関連する症候である。口腔愁訴では口腔乾燥症(ドライマウス)や唾液過多(流涎)に加えて,口腔灼熱症候群・舌痛症や味覚異常,口腔カンジダ症,齲歯の多発や歯周病も唾液と関連する。唾液腺関連疾患では,シェーグレン症候群の診断には唾液分泌検査が必須であり,ミクリッツ病・ミクリッツ症候群(IgG4関連疾患),唾液腺症,反復性耳下腺炎などでも唾液分泌検査は病態評価に有用である。
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