Japanese
English
原著
透析患者と皮膚病変について
Skin Changes in Hemodialysis Patients
服部 瑛
1
,
神谷 哲朗
2
,
石田 耕一
2
,
土屋 秀一
2
,
原 健次
2
,
岡本 暉公彦
2
Akira HATTORI
1
,
Tetsuro KAMIYA
2
,
Koichi ISHIDA
2
,
Shuichi TSUCHIYA
2
,
Kenji HARA
2
,
Kikuhiko OKAMOTO
2
1はっとり皮膚科医院
2花王栃木第一研究所
1Hattori Dermatological Clinic
2Kao Corp., Tochigi Research Laboratories
キーワード:
透析患者
,
乾燥性皮膚
,
瘙痒
,
角層水分量
,
経皮水分喪失量
,
皮膚レプリカ像
,
皮膚pH
,
酸性クリーム
Keyword:
透析患者
,
乾燥性皮膚
,
瘙痒
,
角層水分量
,
経皮水分喪失量
,
皮膚レプリカ像
,
皮膚pH
,
酸性クリーム
pp.21-24
発行日 1990年1月1日
Published Date 1990/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900005
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
透析患者における皮膚病変について検討した.その結果,多くの多彩な皮膚病変の合併を認めた.その中で,乾燥性皮膚が最も頻度が高く,瘙痒症が最も患者に苦痛を与えている症状であった.乾燥性皮膚に関して,透析患者では,角層水分量および経皮水分喪失量の著しい低下を認めた.さらに皮膚レプリカ像で皮野の面積の拡大と乱れを認めた.透析患者皮膚のpHは健常人に比べ高値であった.瘙痒との関連を推定し,酸性クリームを作製,瘙痒の強い透析患者に塗布したところかなり有効な成績を得ることができた.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.