特集 薬にまつわる疑問に答える
薬にまつわる疑問
3.薬剤処方の実態
最近はMRの医師への訪問は減りましたが,製薬会社からの薬剤情報提供はどのように変化しているのですか?
竹内 裕紀
1
Hironori Takeuchi
1
1東京医科大学病院薬剤部
キーワード:
MR
,
薬剤情報提供
Keyword:
MR
,
薬剤情報提供
pp.985-988
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000251
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はじめに
新型コロナウイルス感染症(コロナ禍)以前のMR(医薬情報担当者:medical representative)は直接対面(訪問)による情報提供および収集活動が主体であったが,コロナ禍以後はデジタルツールを活用したリモート面談(間接対面)や電子メール,医療情報サイト,Web講演会などの活動が急速に普及し,現在では定常化しつつある。コロナ禍はさまざまな業種の業務体系に変化をもたらしたが,MR活動にも大きな変化をもたらしている。今後,コロナ禍が明けても,MR活動のデジタル化はさらに発展し,需要も伸びていくものと考えられる。一方でMRと医師も人間同士であり,より強固な信頼関係構築などには直接対面も重要であり,両方を上手に使い分けていくとこが重要であると考えられる。これらの点を踏まえながら,現在と今度のMRの情報提供について解説する。
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