研究と報告
製薬会社の文献情報サービス自粛による病院図書室への影響
野原 千鶴
1
,
山室 真知子
2
,
飯田 育子
3
1済生会下関総合病院
2京都南病院
3浜松赤十字病院
pp.1044-1049
発行日 1994年11月1日
Published Date 1994/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901377
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はじめに
病院図書室では,医学資料の保管と,それらの資料が十分に利用されるための閲覧サービスと,医学情報の提供が基本である.しかし利用者の情報ニーズに応えるために,今日の膨大な医療情報を一つの施設で備えることは不可能である.そこで他の病院図書室同士とネットワークを組んだり,大学図書館へ資料を依頼する「相互貸借業務」が不可欠になってきている.
また別の医療情報の供給源として,従来,医師は個人的に製薬会社の医療情報担当者(MR)に依存してきた.しかし平成5年4月から,製薬会社の文献情報サービスが自粛され,このことにより医療界は大きな影響を受けた.
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