連載 症例をどうみるか
側頭骨巨細胞腫の1例
杉山 智宣
1
,
吉田 沙絵子
1
,
菊地 さおり
1
,
飯野 ゆき子
1
Tomonori Sugiyama
1
,
Saeko Yoshida
1
,
Saori Kikuchi
1
,
Yukiko Iino
1
1東京北医療センター耳鼻咽喉科
キーワード:
巨細胞腫
,
側頭骨
,
denosumab
Keyword:
巨細胞腫
,
側頭骨
,
denosumab
pp.927-930
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000234
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
骨巨細胞腫は主に四肢長管骨の骨端に発生する良性腫瘍であるが,局所活動性が高く周囲組織を破壊して増殖したり,肺転移を起こすなど悪性に類した臨床所見を呈する疾患である。骨原発腫瘍の3~7%を占めるとされているが,頭蓋骨に発生することは巨細胞腫症例の1~2%と稀である。今回,難聴を主訴とした側頭骨の巨細胞腫症例を経験したので報告する。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.