特集 実例から学ぶ医学統計
実例から学ぶ医学統計
先天性難聴の疫学研究と原因遺伝子解析―Usher症候群を中心に
吉村 豪兼
1
,
工 穣
1
Hidekane Yoshimura
1
,
Yutaka Takumi
1
1信州大学医学部耳鼻咽喉科頭頸部外科
キーワード:
Usher症候群
,
疫学調査
,
遺伝子解析
,
先天性難聴
Keyword:
Usher症候群
,
疫学調査
,
遺伝子解析
,
先天性難聴
pp.647-650
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000163
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はじめに
先天性難聴は出生1,000人あたり1~2人程度とされ,半数以上が遺伝的要因,すなわち遺伝性難聴であることが知られている1)。遺伝性難聴の中で難聴のみを呈する “非症候群性難聴” が約80%,難聴以外の外耳・中耳奇形や他臓器疾患を伴う “症候群性難聴” が約20%とされる2)。
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