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特集 CKMを考える
各論
CKMにおける電解質および酸塩基平衡管理―高カリウム血症と代謝性アシドーシスを中心に
Treatment of electrolyte and acid-base disorders in conservative kidney management: focusing on hyperkalemia and metabolic acidosis
頼 建光
1
RAI Tatemitsu
1
1獨協医科大学腎臓高血圧内科
キーワード:
食事療法
,
カリウム吸着薬
,
パチロマー
,
ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム(SZC)
,
炭酸水素ナトリウム
Keyword:
食事療法
,
カリウム吸着薬
,
パチロマー
,
ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム(SZC)
,
炭酸水素ナトリウム
pp.224-228
発行日 2026年2月25日
Published Date 2026/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000002328
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はじめに
保存的腎管理(conservative kidney management:CKM)は,進行した慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)患者を対象とした,透析や移植を行わずに症状管理・機能維持・生活の質(QOL)を重視する,患者の意思に沿った治療方針である。CKMは「治療しない」ことではなく,患者の価値観を中心に,症状緩和・機能維持・QOLの最大化を目的として計画的に行う“能動的な腎サポートケア”である。高齢で併存疾患が多い,透析による負担が大きい,あるいは本人が透析を望まないといった状況では,たとえ透析適応(CKDステージG5相当)を満たしていても,CKMは現実的な選択肢になりうる1)。一方で,腎機能低下が進むと,カリウム,ナトリウム・水分,骨ミネラル代謝,酸塩基平衡が崩れ,不整脈や臓器障害,全身症状の増悪につながる。特に高カリウム血症と代謝性アシドーシスは頻度が高く,生命予後とQOLの双方に直結するため,CKMの現場では「どこまで是正するか」を緩和ケアの視点で繰り返し調整する必要がある。

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