連載 腎臓学100年史
第4回 臨床医学における血液ガスと酸塩基平衡分析の100年
要 伸也
1
KANAME Shinya
1
1吉祥寺あさひ病院
pp.265-269
発行日 2025年8月25日
Published Date 2025/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000002006
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はじめに
人体の細胞外液の水・電解質バランスは厳密に調整されており,これらは複雑な調節機構によって成立している。酸塩基平衡の調節機構やその病態に対する理解もこの100年で大きく進歩した1~3)。特に,20世紀中盤以降は,動脈血液ガス分析の開発・普及と腎生理学的手法の発展により,酸塩基異常の病態解明が進み,臨床応用に大きく寄与してきた。本稿では,それぞれの発展の歴史をたどってみる。

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