Japanese
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特集 不整脈
不整脈と血液ガス,酸塩基平衡
The Role of Hypoxia and pH Changes in the Cardiac Arrhythmias
中田 八洲郎
1
Yasuro Nakata
1
1順天堂大学医学部内科(循環器)
1Dept. of Int. Med., Juntendo Univ.
pp.327-332
発行日 1974年4月15日
Published Date 1974/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202618
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不整脈の発生原因としては種々のものがあるが血液ガスおよび酸塩基平衡は電解質代謝とも関連し重要な意義を有している。しかしながら急性心筋硬塞などの特殊な場合を除いては,一般臨床上あまり注意が払われていない傾向にある。一方,不整脈の治療面においては,最近の強力な抗不整脈剤の出現,あるいはpacemaker, car—dioverterなどにより格段の進歩を示しており,不整脈発生の背景を十分に考慮することなくこれらの治療がなされる傾向を必ずしも否定しえない。しかしながら上記の生理的な失調を無視して不整脈の治療を行うことは時には無効であるばかりではなく有害ですらある。
このような意味において,本稿では不整脈と血液ガス,酸塩基平衝との関連について考えてみたい。
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