Japanese
English
特集 腎疾患の診断と治療 最前線
VI.各論5:泌尿器疾患(診断と治療)
4.膀胱癌
Bladder cancer:current and future strategy
早川 望
1
,
菊地 栄次
1
Hayakawa Nozomi
1
,
Kikuchi Eiji
1
1聖マリアンナ医科大学腎泌尿器外科
キーワード:
膀胱癌
,
慢性腎臓病
,
透析
Keyword:
膀胱癌
,
慢性腎臓病
,
透析
pp.424-428
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001642
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1 はじめに
尿路癌の約9割は膀胱癌である。わが国の人口動態を基準とした膀胱癌の年齢調整罹患率(全国推計値。基準人口は1985年のモデル人口)は,2020年において7.0(/10万人/年)であり,男女別にみると男性12.0,女性2.8と,男性において約4倍頻度が高い。2013年は6.6(/10万人/年),男性11.5,女性2.6であったことから増加傾向を示している1,2)。年齢調整死亡率は,2020年の集計にて,男女合計で2.0(/10万人/年)で,男女別にみると男性3.4,女性1.0である3)。喫煙は膀胱癌の最大のリスク因子であり,日本人を対象としたシステマティックレビューでは,喫煙者は非喫煙者と比較して2.14〔95%信頼区間(confidence interval:CI)1.87-2.44〕倍の罹患リスクとなると報告されている4)。
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