Japanese
English
症例
原発性マクログロブリン血症による血液の過粘稠のため膜間圧力差の上昇,体外循環血流量の低下をきたした血液透析患者の1例
A case of a hemodialysis patient with increased transmembrane pressure and decreased quantity of blood flow due to high blood viscosity occured by Waldenström macroglobulinemia
宮﨑 貴規
1
,
宮澤 麟作
1
,
戸張 佑美
1
,
平井 俊行
1
,
西田 秀範
1
,
藤井 徹郎
1
MIYAZAKI Takanori
1
,
MIYAZAWA Rinsaku
1
,
TOBARI Yumi
1
,
HIRAI Toshiyuki
1
,
NISHIDA Hidenori
1
,
FUJII Tetsurou
1
1国家公務員共済組合連合会 平塚共済病院腎臓内科
キーワード:
血液透析
,
原発性マクログロブリン血症
,
過粘稠度症候群
,
膜間圧力差
,
体外循環血流量
Keyword:
血液透析
,
原発性マクログロブリン血症
,
過粘稠度症候群
,
膜間圧力差
,
体外循環血流量
pp.510-513
発行日 2024年9月25日
Published Date 2024/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001479
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はじめに
原発性マクログロブリン血症は,リンパ形質細胞性リンパ腫のサブセットで,リンパ腫細胞の骨髄浸潤と免疫グロブリンM(immunoglobulin M:IgM)型M蛋白血症を特徴とする1)。貧血,発熱,盗汗,体重減少,肝脾腫,リンパ節腫脹などがみられるが,症候の1つとして過粘稠度症候群があり,霧視や頭痛,粘膜出血,全身倦怠感,心不全による息切れなどを呈する2)。これらの症状は血液粘度上昇に伴うものと考えられている。
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