Japanese
English
特集 感染症と腎疾患
糸球体・尿細管間質疾患
感染関連糸球体腎炎Up To Date
Infection-related glomerulonephritis up to date
内田 貴大
1
,
尾田 高志
1
UCHIDA Takahiro
1
,
ODA Takashi
1
1東京医科大学八王子医療センター腎臓病センター腎臓内科・血液浄化療法室
キーワード:
感染関連糸球体腎炎(IRGN)
,
急性腎障害(AKI)
,
慢性腎臓病(CKD)
,
NAPlr
,
plasmin
,
溶連菌感染後急性糸球体腎炎(PSAGN)
Keyword:
感染関連糸球体腎炎(IRGN)
,
急性腎障害(AKI)
,
慢性腎臓病(CKD)
,
NAPlr
,
plasmin
,
溶連菌感染後急性糸球体腎炎(PSAGN)
pp.727-732
発行日 2024年6月25日
Published Date 2024/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001350
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はじめに
感染症に関連する腎疾患は多岐にわたり,感染症の起因菌や障害される腎臓の部位,腎障害の発症機序など,さまざまな角度から分類されうるが,一般には2つに大別される。1つは病原体自体の腎臓への感染による直接的な障害であり,腎盂腎炎や移植腎への各種ウイルス感染症などが該当する。もう1つは,腎局所への病原体の感染はないものの,病原体由来の毒素や腎炎惹起性因子が直接的あるいは(免疫学的機序を介して)間接的に腎障害を惹起したり,既存の腎障害を増悪したりするものであり,敗血症に伴う多臓器不全の一臓器症状としてみられる急性腎障害(acute kidney injury:AKI)や感染関連糸球体腎炎(infection-related glomerulonephritis:IRGN)など,種々の疾患が含まれる。
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