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特集 糖尿病性腎症研究の最前線
糖尿病性腎症治療における新展開
MR拮抗薬の使い方
Mineralocorticoid receptor antagonists in diabetic nephropathy
福田 顕弘
1
,
柴田 洋孝
1
FUKUDA Akihiro
1
,
SHIBATA Hirotaka
1
1大分大学医学部内分泌代謝・膠原病・腎臓内科学講座
キーワード:
MR拮抗薬
,
糖尿病性腎症
,
MR過剰活性化
,
糸球体過剰濾過
Keyword:
MR拮抗薬
,
糖尿病性腎症
,
MR過剰活性化
,
糸球体過剰濾過
pp.239-245
発行日 2024年2月25日
Published Date 2024/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001204
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はじめに
新規透析導入患者のうち,糖尿病性腎症を原疾患とする患者の数は1998年に第1位となり,以降増え続けてきた。近年は減少傾向であるものの,日本透析医学会統計調査の2021年末時点における年次調査では,糖尿病性腎症が38.7%を占めている1)。さらに,世界的にみても糖尿病関連の2019年の医療費は約83兆円で,2017年から4.5%増加し,世界の主な国で全医療費の10%を占め,医療経済上も深刻な問題となっている2)。そのため,国は「糖尿病性腎症重症化予防プログラム」3)を策定し,2028年までに年間新規透析導入患者数を35,000人以下に減少させるという数値目標を掲げ,新規透析導入患者数の減少を目指している。
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