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第4章 循環器系に作用する薬剤
[降圧薬]
K保持性利尿薬,MR拮抗薬
清末 有宏
1
1森山記念病院 循環器センター
pp.641-645
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_641
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・ミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬はアルドステロンの受容体であるMRに対する拮抗薬であり,執筆時現在(2022年11月)に本邦で高血圧症を適応症に有している3種類(発売順にspironolactone,eplerenone,esaxerenone)が処方可能である.
・特徴としてその作用機序に基づく臓器保護効果が期待されており,先行して発売された2種は心不全患者に対する予後改善効果が示されているため積極的な投与が望まれるが,本邦においてはガイドラインとの兼ね合いもあり十分に活用できていない状態にあると報告されている.
・副作用として高カリウム血症がよく知られており,導入の際には留意し適宜血液検査によるフォローアップを行う.
© Nankodo Co., Ltd., 2023