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特集 糖尿病性腎症研究の最前線
SGLT2阻害薬の新たな知見
SGLT2阻害薬の貧血治療効果と低酸素系への関与
Therapeutic effects of SGLT2 inhibitors on anemia and involvement in the hypoxic system
今田 悠介
1
,
田中 哲洋
1
KONTA Yusuke
1
,
TANAKA Tetsuhiro
1
1東北大学病院腎臓・高血圧内科
キーワード:
SGLT2 inhibitor
,
anemia
,
erythropoietin
,
HIF
,
tubuloglomerular feedback
Keyword:
SGLT2 inhibitor
,
anemia
,
erythropoietin
,
HIF
,
tubuloglomerular feedback
pp.229-233
発行日 2024年2月25日
Published Date 2024/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001202
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はじめに
現在,慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)は成人の8人に1人が罹患しているといわれており,世界的な健康問題の1つとして数えられている1)。CKDは進行すると浮腫や電解質異常,貧血,尿毒症などの合併症を発症し,最終的に末期腎不全となり血液透析や腹膜透析,腎移植といった腎代替療法が必要な状態に陥る。特にわが国では9割以上が血液透析を選択し,その医療費は1人当たり約300~400万円/年と非常に高額である。つまり,適切にCKD管理を行い進行を遅延させることは,末期腎不全に陥る患者を減らすだけではなく,医療費を削減することにつながる。
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