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特集 SLEとAAVの新展開
トピックス
現在治験中のSLEの新規薬剤(rozibafusp alfa,cenerimod)
Emerging therapeutics for SLE undergoing clinical trials
久保 智史
1
,
田中 良哉
1
KUBO Satoshi
1
,
TANAKA Yoshiya
1
1産業医科大学医学部分子標的治療内科学講座
キーワード:
rozibafusp alfa
,
cenerimod
Keyword:
rozibafusp alfa
,
cenerimod
pp.994-997
発行日 2023年6月25日
Published Date 2023/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000785
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はじめに
関節リウマチでは1998年(わが国では2003年)のTNF阻害薬の登場によりパラダイムシフトとよばれる治療の革新が起き,T2Tの策定や寛解基準の確立などが次々ともたらされ,世界中でほぼ同一の治療目標と治療戦略が使用されるまでになった。一方,全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)においてもB cell activating factor belonging to the tumor necrosis factor family(BAFF)やinterferon α and β receptor subunit 1(IFNAR1)を標的とした生物学的製剤が登場し,寛解や低疾患活動性の基準もより洗練されたものとなってきている。現在のトピックはSLEの治療戦略上の中心薬剤であるグルココルチコイドからの脱却である。その核となっているのはHCQと分子標的治療薬であり,上記の2クラスに加えて新たな分子標的治療薬が開発,臨床試験へと進んでいる1)。本稿ではそのなかでも有望な2つの薬剤であるrozibafusp alfaとcenerimodについて概説する。
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