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増刊号 腎代替療法のすべて
【第4章 血液透析,血液透析濾過】
11 急性血液浄化法における治療機器および注意点 ①施行条件―部屋,水回り,排水,人的資源,他
Treatment equipment and precautions for acute blood purification:Enforcement conditions―room, water supply, drainage, human resources, etc.
塚本 達雄
1
Tsukamoto Tatsuo
1
1田附興風会医学研究所北野病院腎臓内科
キーワード:
急性血液浄化
,
集中治療室
,
給排水口
,
スタッフ教育
Keyword:
急性血液浄化
,
集中治療室
,
給排水口
,
スタッフ教育
pp.248-251
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000436
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はじめに
急性血液浄化療法を必要とする患者は腎不全以外の臓器不全状態であることが多く,治療の実施に当たっては,主たる診療科と血液浄化を行う診療科およびこれを支援するための看護師および臨床工学技士などの多職種からなる医療チームを患者ごとに構築することから始まる。このチームのなかで,患者の病状および診療内容などの情報を共有することにより,治療方向性とゴールを決定していくが,急性血液浄化療法を行うに当たっては,施行予定場所での水回りや給排水口の有無,人工呼吸器などの他の医療機器の存在,夜間も含めた連続治療の必要性と人的資源の検討を行ったうえで,持続的腎代替療法(continuous renal replacement therapy:CRRT)あるいは間欠的腎代替療法(intermittent renal replacement therapy:IRRT)などの治療方法を選択し実施に踏み切ることとなる。
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