Japanese
English
特集 腎臓の自動制御機構
【トピックス】
ホルモンと血圧
Endocrine hormones and blood pressure
春名 愛子
1
,
藤原 直樹
2,3
,
田村 功一
3
HARUNA Aiko
1
,
FUJIWARA Naoki
2,3
,
TAMURA Kouichi
3
1横浜市立大学附属市民総合医療センター 腎臓・高血圧内科
2湘南鎌倉総合病院 腎臓病総合医療センター
3横浜市立大学医学部 循環器・腎臓・高血圧内科学
キーワード:
レニン
,
アルドステロン
,
カリクレイン-キニン系
,
副腎
Keyword:
レニン
,
アルドステロン
,
カリクレイン-キニン系
,
副腎
pp.742-746
発行日 2022年11月25日
Published Date 2022/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000376
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はじめに
内分泌ホルモンは体内のホメオスタシスを保つためにさまざまな作用をもっており,血圧調節にも大きく関与している。わが国における高血圧患者は約4,300万人と推定され1),日本人のおよそ3人に1人が高血圧という状況である。高血圧はわが国における主要な死因である心血管疾患の発症と深い関連があり,その早期発見と治療は日常診療において重要な課題である。高血圧の多くは原因不明の本態性高血圧が占めるが,二次性高血圧はその原因に応じた特異的治療を必要とするため,その診断は非常に重要である。診断がつかないままに漫然と降圧薬を投与しても,根治は期待できないどころか,得てして十分な降圧効果も得ることができないことが多い。二次性高血圧の重要な原因として,各種ホルモン分泌異常による内分泌性高血圧がある。
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