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特集 小児臨床検査2024
Ⅻ.内分泌・代謝検査
3.副腎皮質機能検査 3)アルドステロン,レニン
Aldosterone, Renin
宇都宮 朱里
1
,
小野 泰輔
1
Akari Utsunomiya
1
,
Taisuke Ono
1
1広島市立北部医療センター安佐市民病院小児科
キーワード:
レニン
,
アルドステロン
,
ナトリウム
,
血圧
,
体液量
Keyword:
レニン
,
アルドステロン
,
ナトリウム
,
血圧
,
体液量
pp.466-468
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001984
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1 検査の意義と適応1,2)(図)
アルドステロンは,副腎皮質球状層から分泌される鉱質ステロイドホルモンであり,ミネラルコルチコイド受容体を介して,主に腎臓(遠位尿細管,集合管),唾液腺,腸管,汗腺を標的臓器として働く。腎集合管において上皮ナトリウムチャネル(ENaC)の発現を増加させ,Na,水(水酸化イオン)の再吸収とカリウム(K),H+の排泄をもたらす。これらの作用により,細胞外液量の増加,血圧の上昇,血清Kの減少を呈する。アルドステロン合成の主な調節因子は,アンジオテンシンⅡ(Ang Ⅱ),細胞外Kレベル,および副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)である。近年では,心筋や血管壁の局所でAng Ⅱ非依存性に分泌されていることや,心臓肥大,線維症,内皮機能障害因子として成人領域を中心に治療標的としての報告もされている。
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