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特集 腎臓の自動制御機構
【各論】
Naホメオスタシス Naホメオスタシスを念頭に置いたレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系阻害薬の使い方
Tips on how to use renin-angiotensin-aldosterone system inhibitors considering Na+ homeostasis
平和 伸仁
1
HIRAWA Nobuhito
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センター 腎臓・高血圧内科
キーワード:
レニン
,
アンジオテンシン
,
アルドステロン
,
ミネラルコルチコイド受容体
,
降圧治療
Keyword:
レニン
,
アンジオテンシン
,
アルドステロン
,
ミネラルコルチコイド受容体
,
降圧治療
pp.695-699
発行日 2022年11月25日
Published Date 2022/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000367
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はじめに
NaCl(Na摂取量)の増減は,血清Na濃度ではなく,体液量の増減に強く関係していることが知られている。また,Naの排泄亢進は,長期的な電解質異常につながる場合もある。レニン-アンジオテンシン-アルドステロン(RAA)系は,その最終シグナル因子のアルドステロンによる腎臓でのNa+吸収を介して,体液量を増加させることができる。これは,生体の恒常性のために大切な機構である。一方で,高血圧では,食塩(NaCl)摂取などに伴う過剰なNa+(体液量)が問題となっており,このRAA系をブロックすることにより体液量が低下することが期待されるところである。しかし,必ずしもこれらの治療で体液量が大きく低下するとは限らない。
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