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特集 腎臓の自動制御機構
【各論】
Naホメオスタシス 細胞外液量を維持するアミロライド感受性遠位ネフロン:ENaCとアルドステロン
Amiloride-sensitive distal nephron controls extracellular fluid volume:ENaC and aldosterone
新里 直美
1
,
丸中 良典
2,3,4
NIISATO Naomi
1
,
MARUNAKA Yoshinori
2,3,4
1京都先端科学大学健康医療学部 健康スポーツ学科
2京都府立医科大学
3京都工場保健会
4立命館大学 総合科学技術研究機構
キーワード:
ENaC
,
アルドステロン
,
ユビキチン化
,
プロテアーゼ
Keyword:
ENaC
,
アルドステロン
,
ユビキチン化
,
プロテアーゼ
pp.690-694
発行日 2022年11月25日
Published Date 2022/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000366
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はじめに
ヒトを含む生物には,体内環境である体液の恒常性として,体液量,体液組成,体液浸透圧を維持する仕組みが備わっている。体液量は体内に存在するNa+量に依存して変化し,体内Na+量の最終調節部位である遠位尿細管・腎皮質集合管でのNa+再吸収制御を介した精巧なフィードバック機構により調節されている。腎皮質集合管主細胞でのNa+再吸収の律速段階を担っているのが,上皮型Na+チャネル(epithelial Na+ channel:ENaC)であり,ENaCの機能異常は血圧制御の異常を伴う疾患と関連し,代表的な疾患としてLiddle症候群や偽性低アルドステロン(ALDO)症などが知られている。
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