巻頭言
メルボルン大学留学時代に見た「ペンギンパレード」
徳山 博文
1
1東京歯科大学市川総合病院 内科学講座
pp.669-670
発行日 2022年11月25日
Published Date 2022/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000361
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1993年に慶應義塾大学を卒業し,そのまま大学内科学教室に入り臨床研修を行った。臨床に自信がないことから,1つでも知識,経験が欲しく,がむしゃらな時であった。「○○が挿管したらしい」「○○がこの前心臓マッサージをしていた」などと同期の噂話が飛び交い,自分も自分もと焦っていたのは,今では滑稽である。卒後3,4年で地方の関連病院に出張しても同様で,今から思うと何故そんなに焦るのかというぐらいにあくせくしていた。今,学生や若手医師に指導する時は,「手技を早く身につけたいと焦らず,じっくり病態を考察し,さまざまな論文にあたり,疾患の鑑別,治療介入することが大事」と指導している。しかし,私と同じ道をたどってわかることなのかもしれない。
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