メルボルン便り
メルボルンでの医学講座“Women’s Health”
堀口 文
1
Fumi Horiguchi
1
1メルボルン大学医学部地域医療学教室婦人健康センター
pp.500-501
発行日 1992年4月10日
Published Date 1992/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900831
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毎年8月になるとオーストラリアの大手銀行ウェストパックがスポンサーとなって婦人の健康Women’sHealthについての医学講座が3日間,昼は市内のアートセンターで,夜はメルボルンの郊外にあるモナッシュ大学の病院で開催されます。専門家,医学生はもとより一般市民も無料で参加できるのでいつも満席の盛況です。昨年の8月には当キイセンターの主任Prof.LorraineDennersteinがPost Partum Depressionについて,今年は同センターのDr.Carol Morse(心理学,看護学出身)が月経前症候群(月経前緊張症)について講演しました。
8月5日(月)は午後7時から10時過ぎまでモナッシュ大学婦人科のDr.Shaun BrenneckがObstetricalcare:historical perspedive and recent advancesと題して極めて一般的なことから説き明かし,産科治療の方法,帝上切開時の感染や産褥熱で苦労した多くの経験談,また腹腔鏡,胎児鏡,子宮鏡からレーザー手術に至るまでの歴史的変遷について多くの図や写真を示しながら話されました。これは一般向けの話でしたが専門医以外の医師達にとっても興味ある基礎講座となるものでした。
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