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特集 囊胞腎
【多発性囊胞腎(ADPKD)の合併症とその治療】
泌尿器科系合併症:尿路結石と血尿
Complications of autosomal dominant polycystic kidney disease:urinary stones and hematuria
田中 勇太朗
1
,
安井 孝周
1
TANAKA Yutaro
1
,
YASUI Takahiro
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科 腎・泌尿器科学分野
キーワード:
尿路結石
,
尿酸結石
,
シュウ酸カルシウム結石
,
囊胞出血
Keyword:
尿路結石
,
尿酸結石
,
シュウ酸カルシウム結石
,
囊胞出血
pp.583-586
発行日 2022年10月25日
Published Date 2022/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000337
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Ⅰ 尿路結石
1.背景
常染色体顕性(優性)多発性囊胞腎(ADPKD)患者の約30%において尿路結石(図1-a)が合併するといわれている。わが国では,男性患者の約21%,女性患者の約13%に尿路結石の合併を認める1,2)。尿路結石は,激しい腰背部痛や悪心・嘔吐といった症状を引き起こし,場合によっては尿路感染症を引き起こすこともある。尿路結石を合併するADPKD患者は,合併しない患者と比較して背部痛や尿路感染症になりやすい3)。そのため,適切な画像診断および治療が必要である。
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