Japanese
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特集 尿路結石症の再発予防法
尿酸結石の再発予防
Prophylactic Management of Uric Acid Nephrolithiasis
森本 鎮義
1
,
宮崎 善久
2
,
大川 順正
1
Shigeyoshi Morimoto
1
,
Yoshihisa Miyazaki
2
,
Tadashi Ohkawa
1
1和歌山県立医科大学泌尿器科学教室
2向陽病院泌尿器
1Depatment of Urology, Wakayama Medical College
2Department of Urology, Koyo Hospital
キーワード:
尿路結石
,
尿酸結石
,
再発予防
Keyword:
尿路結石
,
尿酸結石
,
再発予防
pp.1022-1028
発行日 1994年12月20日
Published Date 1994/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901347
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はじめに
尿路結石成分のなかで尿酸が占める頻度は,欧米で7.8〜30%,本邦の集計では5.2%と報告され1),カルシウム塩と比較すれば少ないが,感染結石成分であるリン酸マグネシウムアンモニウムと並び次に頻度の高い結石成分といえる。また,近年における食生活の変化と関連して,尿路結石症全体の罹患率の上昇と,尿酸結石の主要な基礎疾患である痛風患者の増加に伴い,尿酸結石もまた増加していくものと思われる。
尿酸結石の再発予防を解説するにあたって,まず尿酸の代謝と物理化学的性質についての理解に基づき,臨床に即した尿酸結石の成因ならびに痛風との関連について述べることとする。
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