Japanese
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特集 腎疾患における臨床研究の進歩
【基礎研究と臨床研究の融合】
マグネシウムと心血管疾患
Magnesium and cardiovascular diseases in CKD
坂口 悠介
1
SAKAGUCHI Yusuke
1
1大阪大学大学院医学系研究科 腎疾患臓器連関制御学寄付講座
キーワード:
マグネシウム
,
リン
,
calciprotein particles
,
血管石灰化
,
低マグネシウム血症
Keyword:
マグネシウム
,
リン
,
calciprotein particles
,
血管石灰化
,
低マグネシウム血症
pp.359-364
発行日 2022年9月25日
Published Date 2022/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000292
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Ⅰ CKD患者の低Mg血症
腎機能が低下した慢性腎臓病(CKD)患者において,低マグネシウム(Mg)血症は意外にも稀ではない。CKD患者5,181例を対象にした筆者らの検討では,低Mg血症(血清Mg濃度1.8mg/dL未満)は最も頻度の高い電解質異常の1つであった(図1)1)。またCKDステージが進行しても低Mg血症の頻度はさほど変化せず,ステージG4・G5でも15%程度の症例に低Mg血症がみられた。
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