Japanese
English
特集 予防医学からみた腎疾患診療
【CKDの発症・進展と合併症のリスクとされるエビデンス】
睡眠障害:対策を含めて 睡眠時無呼吸症候群と腎障害
Implication of sleep disorders breathing on CKD
坂口 悠介
1
SAKAGUCHI Yusuke
1
1大阪大学大学院医学系研究科 腎疾患臓器連関制御学寄附講座
キーワード:
睡眠呼吸障害
,
慢性腎臓病
,
持続陽圧呼吸療法(CPAP)
Keyword:
睡眠呼吸障害
,
慢性腎臓病
,
持続陽圧呼吸療法(CPAP)
pp.886-889
発行日 2022年5月25日
Published Date 2022/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000177
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
睡眠呼吸障害(sleep disordered breathing:SDB)は睡眠中の無呼吸・低呼吸発作の反復を特徴とする疾患である。その大半は上気道閉塞を原因とする閉塞型睡眠時無呼吸(obstructive sleep apnea:OSA)であり,呼吸努力が消失する中枢型睡眠時無呼吸は稀である。OSAの重症度を表す指標として,睡眠1時間あたりの無呼吸・低呼吸発作の平均回数であるapnea-hypopnea index(AHI)が用いられる。AHI 15以上で定義される中等症・重症OSAの有病率は男性13%,女性6%と推定されており,特に50歳以上の中高年層で増加する1)。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.