第36回日本ハイパフォーマンス・メンブレン研究会 【臨床評価】
高齢患者におけるf-HdFを試みて
伊東 健
1
,
人見 友啓
1
,
鈴木 翔太
1
,
山岡 将陽
1
,
鈴木 一裕
1
1援腎会すずきクリニック
pp.333-336
発行日 2022年1月25日
Published Date 2022/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000058
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目 的
近年,透析導入患者の高齢化に伴い透析低血圧症(intradialytic hypotension:IDH)の発生頻度が増加してきている。これまでもIDHを回避するために,さまざまな取り組みが報告されているが,当院ではhemofiltration(HF)に近い設定のオンラインHDFであるfriendly-HdF(f-HdF)をIDH対策として行っている。f-HdFとは,HFに限りなく近い条件(高濾過量・低透析液流量)にすることであり,「患者に対し優しい(friendly)透析を提供する」という意味を込めて名付けた透析方法である。特徴的な透析条件として,tQD 400mL/minのうち,補液を300mL/min,QDを100mL/minまで下げて設定している(図1)。
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