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特集 消化管内視鏡処置具の使い分け2025
[その他の消化管処置で使用する処置具]
内視鏡的異物除去術で使用する処置具
Endoscopic removal of foreign bodies
今枝 博之
1
,
宮口 和也
1
,
松本 悠
2
,
塩味 里恵
2
,
都築 義和
1
Hiroyuki Imaeda
1
,
Kazuya Miyaguchi
1
,
Hisashi Matsumoto
2
,
Rie Shiomi
2
,
Yoshikazu Tsuzuki
1
1埼玉医科大学消化管内科
2埼玉医科大学総合診療内科
キーワード:
内視鏡的異物除去術
,
上部消化管異物
,
処置具
Keyword:
内視鏡的異物除去術
,
上部消化管異物
,
処置具
pp.1193-1197
発行日 2025年9月25日
Published Date 2025/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000002225
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はじめに
消化管異物には,その形状,大きさ,種類によって早急に摘出しなければならない異物と,緊急性がなく,経過をみて自然に排出されるまで待てるもの,また,状況によっては外科的治療を要するものがある。日本消化器内視鏡学会のガイドラインでは消化管異物を緊急性があるものと緊急性がないものとに分類しており,緊急性があるものとして,a.消化管壁を損傷する可能性がある有鉤義歯,press through package(PTP),魚骨,針,ガラス片などの鋭的異物やアニサキス,b.消化管を閉塞する可能性がある食物塊,胃石,硬貨,ビニール袋など,c.毒性のある内容物を含有するものとして腐食により内容物が流出し消化管の壊死・穿孔をきたす可能性のある乾電池やボタン電池などがある(表)1, 2)。緊急性がない異物としては,パチンコ玉,ボタン,ビー玉などがあげられる。

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