ちょいかけクリップは無いに等しい

Inappropriate clipping is no better than no clipping

解説

　ポリペクトミーやEMRの際，病変が2cm未満であれば，予防的にクリッピングしても，しない場合と比較して後出血率は変わらない，という報告が多い^1）。これは，予防的クリッピングの必要がない，ととらえられがちであるが，実は一定の割合で後出血が起こっており，クリッピングをしても予防しきれない，というのが実情である。しかも文献をよく読むと，非クリッピング例でもスネアの先端で熱凝固していたり，クリッピング例でも平均クリップ数が2個程度であったりする^1）。