特集 看護業務の明確化に取り組もう
特別寄稿
取組の怠慢は自ら墓穴を掘るに等しい
小林 富美栄
1,2
1日本看護協会
2東京女子医大看護短大
pp.734-737
発行日 1973年10月10日
Published Date 1973/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205370
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業務の明確化は焦眉の急
看護婦不足が社会問題として大きくクローズ-アップされてから久しい。ところが,看護婦数の不足については,日本医師会も日本看護協会も,マス-コミも,それぞれの立場で,さまざまに言及しているけれども,看護業務の質的低下については,数の不足とのからみで取り上げはしても,業務そのものの分析を行ない,その上で質の問題について真剣に触れていないように思える。
各関係方面で打ち出された需給対策は,看護婦の教育歴の教育内容の低下をもたらす方向でのみ考えられ,いたずらに,ただ数の不足を充足すれば事足れりとしているような傾向が見られる。
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