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特集 基礎から学ぶ 咽頭・食道内視鏡診断
[専門医はこうしている,腫瘍性病変の精査]
【Note】知っておきたい特殊な組織型食道癌
Esophageal carcinomas with special pathologic type to be borne in mind
野間 絵梨子
1
,
堀口 慎一郎
2
,
飯塚 敏郎
1
Eriko Noma
1
,
Shinichiro Horiguchi
2
,
Toshiro Iizuka
1
1がん・感染症センター都立駒込病院消化器内科
2がん・感染症センター都立駒込病院病理科
キーワード:
類基底細胞扁平上皮癌
,
癌肉腫
,
神経内分泌細胞癌
Keyword:
類基底細胞扁平上皮癌
,
癌肉腫
,
神経内分泌細胞癌
pp.97-100
発行日 2025年1月25日
Published Date 2025/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001829
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はじめに
本邦の食道癌の組織型は2015年の日本食道学会の集計では扁平上皮癌(squamous cell carcinoma:SCC)が86.7%を占め,次いで腺癌(adenocarcinoma)が5.4%と報告されている1)。『臨床・病理 食道癌取扱い規約 第12版』2)にはその他にも上皮性悪性腫瘍として8種類の組織型が記載されており,その頻度が低いことから特殊型食道癌と呼称される。本稿ではそのなかでも日常臨床で遭遇する可能性のある,類基底細胞癌〔basaloid (squamous) carcinoma:BSC),癌肉腫(carcinosarcoma),神経内分泌細胞癌(neuroendocrine carcinoma:NEC)について内視鏡所見の特徴や病理学的所見について概説する。
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