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特集 大腸の炎症を内視鏡で診る
[Crohn病の内視鏡診療]
内視鏡による治療効果の判定と再燃予測
Endoscopic assessment of therapeutic effect and prediction of relapse
坂田 資尚
1
,
江﨑 幹宏
1
Yasuhisa Sakata
1
,
Motohiro Esaki
1
1佐賀大学医学部附属病院消化器内科
キーワード:
Crohn病
,
内視鏡的寛解
,
SES-CD
Keyword:
Crohn病
,
内視鏡的寛解
,
SES-CD
pp.1532-1535
発行日 2024年11月25日
Published Date 2024/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001744
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はじめに
Crohn病(Crohn’s disease:CD)は,全層性の腸管炎症を生じ再燃・寛解を繰り返す炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)である。内科治療の進歩により症状だけでなく腸管傷害の改善も目指すことが可能となり,長期予後改善の観点から治療目標を設定し治療の適正化を図るT2T(treat to target)ストラテジーが実践されるようになった。Selecting therapeutic target in inflammatory bowel disease-Ⅱ(STRIDE-Ⅱ)では,IBD診療における長期目標として,患者QOLの正常化,身体的障害の消失に加えて内視鏡的治癒があげられている。本稿では,CDに対する内科治療の効果判定や予後予測における内視鏡の意義について概説する。なお,近年では“粘膜治癒”は“内視鏡的寛解”に加えて“組織学的寛解”の基準も満たした場合を指すため,本稿では内視鏡的寛解という用語に統一して使用する。
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