Japanese
English
特集 大腸の炎症を内視鏡で診る
[潰瘍性大腸炎の内視鏡診療]
内視鏡所見の特徴と鑑別診断
Endoscopic characteristics and differential diagnosis
坂谷 慧
1
,
藤谷 幹浩
1
Aki Sakatani
1
,
Mikihiro Fujiya
1
1旭川医科大学内科学講座消化器内科学分野
キーワード:
炎症性腸疾患
,
潰瘍性大腸炎
,
内視鏡診断
Keyword:
炎症性腸疾患
,
潰瘍性大腸炎
,
内視鏡診断
pp.1512-1514
発行日 2024年11月25日
Published Date 2024/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001738
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はじめに
潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis:UC)は,主として粘膜を侵し,しばしばびらんや潰瘍を形成する大腸の原因不明のびまん性非特異性炎症である。大腸内視鏡検査はUC診断の決め手となるため,典型的な所見を熟知しておくことが重要であり,診断の際には他の炎症性腸疾患や感染性腸炎を除外する必要がある。また近年,生物学的製剤や低分子化合物などの新規治療が登場し,治療目標が従来の臨床的寛解から内視鏡的寛解の達成へと変わってきているため,内視鏡での活動性評価が治療方針を決めるうえでも重要である。本稿では,UCの内視鏡所見の特徴と臨床で用いられる内視鏡分類および鑑別診断について解説する。
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