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連載 内視鏡ビッグデータとICTを活用する・第8回
JEDを活用した臨床研究の経験② 食道内視鏡診療のビッグデータ分析
Experience with clinical research using JED: current status of endoscopic management for esophageal diseases viewed from the viewpoint of big data in relation to smoking and drinking
堅田 親利
1
,
堀松 高博
1
,
武藤 学
1
Chikatoshi Katada
1
,
Takahiro Horimatsu
1
,
Manabu Muto
1
1京都大学医学部附属病院腫瘍内科
キーワード:
Japan Endoscopy Database
,
食道癌
,
頭頸部癌
Keyword:
Japan Endoscopy Database
,
食道癌
,
頭頸部癌
pp.1479-1482
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001629
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はじめに
画像強調内視鏡や拡大内視鏡の登場により,食道癌や頭頸部癌は内視鏡治療が可能な早期の段階で拾い上げられる機会が増えた1〜3)。また,頭頸部癌発生のリスクが高い食道癌患者においては,上部消化管内視鏡検査時に頭頸部を観察する診療体系が必須と考えられるようになった4, 5)。さらに,食道癌患者に対する禁酒・禁煙は,異時性食道癌発生のリスクが低下するため,ガイドラインで強く推奨されている6〜8)。しかしながら,これらの食道内視鏡診療に関するリアルワールドデータを収集することは困難であった。そこで今回われわれは食道内視鏡診療における画像強調内視鏡や拡大内視鏡の使用頻度,食道癌患者の上部消化管内視鏡検査時における頭頸部観察の頻度,食道癌・頭頸部癌患者における治療前後の喫煙・飲酒状況の変化をJapan Endoscopy Database(JED)を用いてリアルワールドデータを収集した9, 10)。以下に本研究結果を紹介する。
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