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連載 内視鏡ビッグデータとICTを活用する・第9回
JEDを活用した臨床研究の経験③ 大腸内視鏡quality indicatorに関する検討
Experience with clinical research using JED: studies on colonoscopy quality indicators
河村 卓二
1
,
田中 聖人
1
Takuji Kawamura
1
,
Kiyohito Tanaka
1
1京都第二赤十字病院消化器内科
キーワード:
データベース
,
質の指標
,
腺腫検出割合
Keyword:
データベース
,
質の指標
,
腺腫検出割合
pp.1594-1599
発行日 2024年11月25日
Published Date 2024/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001758
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はじめに
筆者が医師になったときに,当院ではすでに内視鏡写真はデジタルデータになっていたものの,内視鏡所見用紙は手書きであった。筆者が医師になって初めて患者データをまとめて発表したテーマは「出血性胃十二指腸潰瘍の内視鏡治療」であったが,その際には当院の数年分の約200例のデータをまとめるため,年齢・性別・治療日などの基本データを,臨床業務が終わったあとに紙カルテからデータベースへ入力していた。学会発表を行うことがすなわちデータベースに入力を行うということであり,基本データの入力作業だけで体力が奪われ,一個人が作成した日常臨床のデータベースではほとんどエビデンスも得られない結果に終わっていた。
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