Japanese
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特集 小児内視鏡診療のすべて
序説
Introductory remarks
佐藤 公
1
Tadashi Sato
1
1地域医療機能推進機構山梨病院
pp.1356-1357
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001604
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- Abstract 文献概要
小児消化器内視鏡をテーマに本誌で特集が組まれるのは本号が初めてである。小児科を併設する病院であれば,異物誤飲や繰り返す腹部症状の精査のために消化器内視鏡検査を依頼された経験を有する内視鏡医は少なくないと思われる。自身の限られた経験でも,検査前の絶食期間の設け方から,鎮静法として全身麻酔の適応やスコープや処置具の選択など,患者ごとに他の内視鏡医や小児科医,小児外科医,麻酔科医などと相談しながら検査を進めてきた。「小児は大人のミニチュアではない」といわれるように,小児の病態には遺伝的要素が成人に比べてより強く関わり,疾患が身体や精神の発達へ及ぼす影響も配慮する必要がある。またインフォームド・コンセントに際しても,保護者への説明に加えて,患者の年齢・背景に応じた説明など,成人とは異なった対応が求められる。
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