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特集 胆管カニュレーション―基本から困難症例まで―
[困難症例への対処]
EUS-ランデブー法による胆管カニュレーション
EUS-rendezvous technique in biliary cannulation
岩下 拓司
1
,
上村 真也
1
,
千住 明彦
1
,
岩田 翔太
1
,
大橋 洋祐
1
,
清水 雅仁
1
Takuji Iwashita
1
,
Shinya Uemura
1
,
Akihiko Senju
1
,
Shota Iwata
1
,
Yosuke Ohashi
1
,
Masahito Shimizu
1
1岐阜大学第一内科(消化器内科)
キーワード:
胆管挿管困難
,
ERCP
,
超音波内視鏡下胆管ドレナージ
Keyword:
胆管挿管困難
,
ERCP
,
超音波内視鏡下胆管ドレナージ
pp.1296-1299
発行日 2024年9月25日
Published Date 2024/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001583
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はじめに
ERCPは,胆道病変に対する低侵襲な精査・治療方法として広く一般臨床の場で用いられている。胆道病変に対するERCPでは,第一段階として深部胆管挿管が必要となるが,解剖学的あるいは技術的な理由により,時にその達成が困難な場合がある。このような症例に対しては,double guidewire法やprecut法といった,いわゆるadvanced cannulation techniquesが有用とされている。さらに近年,EUS下に胆管へアプローチし治療する方法の有用性が数多く報告されており,なかでもEUS-ランデブー法(rendezvous technique:RV)は,深部胆管挿管困難症例に対するサルベージ法として有用とされている。EUS-RVは,EUS下にガイドワイヤーを胆管から乳頭を介して十二指腸内へ留置し,再度ERCPを行い乳頭より出ているガイドワイヤーを利用して胆管カニューレーションを試みる方法である。本稿では,EUS-RVについて,その適応,実際の手技,治療成績について概説する。
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