Japanese
English
連載 内視鏡ビッグデータとICTを活用する・第2回
消化器内視鏡領域における遠隔診療の試み
Trial uses of telemedicine in the field of gastrointestinal endoscopy
森田 圭紀
1
,
高山 弘志
1
,
鷹尾 まど佳
1
,
千代 大翔
2
,
西山 典子
2
,
小原 英幹
2
,
横川 彩子
3
,
前田 充毅
3
,
内多 訓久
3
Yoshinori Morita
1
,
Hiroshi Takayama
1
,
Madoka Takao
1
,
Taiga Chiyo
2
,
Noriko Nishiyama
2
,
Hideki Kobara
2
,
Ayako Yokogawa
3
,
Atsuki Maeda
3
,
Kunihisa Uchita
3
1神戸大学医学部附属病院国際がん医療・研究センター消化器内科
2香川大学消化器・神経内科学
3高知赤十字病院消化器内科
キーワード:
消化器内視鏡
,
遠隔診療
,
5G
Keyword:
消化器内視鏡
,
遠隔診療
,
5G
pp.422-428
発行日 2024年3月25日
Published Date 2024/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001290
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はじめに
近年の消化器内視鏡領域における医療機器や技術の進歩は著しい。内視鏡そのものの画質の向上や画像強調観察や拡大観察といった技術の開発に伴って,より多くの詳細な情報が得られるようになった。また,治療においても早期消化管癌に対する内視鏡的粘膜下層剝離術(endoscopic submucosal dissection:ESD)や超音波内視鏡を用いたさまざまなドレナージ術など高度な治療技術が開発されてきた。これらの進歩によって,病変の早期発見や低侵襲治療に大きく貢献している一方,最新の技術をアップデートしていくのは容易ではなく,自施設にエキスパートがいない状況では,専門施設での見学や研修が必要である。しかしながら,日々の多忙な業務のなかでそのための時間を割くことは難しく,遠距離であればなおさらであろう。したがって,エキスパートの偏在により生じる医療や教育における質の差が存在しており,この差を均てん化していくことは重要な課題といえよう。
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