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特集 GERDを極める
[各論 病態と診断]
【Note】内視鏡による新しいLES機能評価法:EPSIS
A novel function evaluation method of the lower esophageal sphincter (LES): endoscopic pressure study integrated system (EPSIS)
島村 勇人
1
,
藤吉 祐輔
1
,
岩谷 勇吾
2
,
井上 晴洋
1
Yuto Shimamura
1
,
Yusuke Fujiyoshi
1
,
Yugo Iwaya
2
,
Haruhiro Inoue
1
1昭和大学江東豊洲病院消化器センター
2信州大学医学部医学科先端治療内視鏡学講座
キーワード:
機能内視鏡
,
下部食道括約筋機能
,
胃内圧測定
Keyword:
機能内視鏡
,
下部食道括約筋機能
,
胃内圧測定
pp.603-606
発行日 2023年5月25日
Published Date 2023/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000730
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はじめに
本邦での胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease:GERD)の有病率は10%程度と推定されており,有症状率はさらに多く15%以上との報告もある。日常診療で診ることの多い疾患である一方で,時に診断に難渋する症例も存在する。診断には上部消化管内視鏡検査による食道粘膜傷害の有無の確認が有用であるが,粘膜傷害を認めない場合でも非びらん性胃食道逆流症(non-esophageal reflux disease:NERD)の可能性を考慮する必要がある。24時間食道pHモニタリングはGERD診断のゴールドスタンダードであるが,鼻腔からカテーテルを留置したうえで24時間持続的に測定を行う検査法であり,決して簡便な検査ではない。そこで,われわれはより簡便に施行可能である内視鏡的内圧測定統合システム(endoscopic pressure study integrated system:EPSIS)を開発し,さまざまな角度からGERD診療における有用性を検討している。
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