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特集 症例から学ぶ大腸ESD―失敗しないためのKnacks & Tips―
[各論 症例から学ぶESD:病変別攻略法]
当院における筋層牽引を呈する巨大な0-Ⅰs型腫瘍に対する治療戦略
Huge sessile lesions with muscle-retracting sign
石井 鈴人
1
,
根岸 良充
1
,
港 洋平
1
,
千葉 秀幸
1
,
辻 陽介
1
,
大圃 研
1
Rindo Ishii
1
,
Ryoju Negishi
1
,
Yohei Minato
1
,
Hideyuki Chiba
1
,
Yosuke Tsuji
1
,
Ken Ohata
1
1NTT東日本関東病院消化管内科
キーワード:
ESD
,
大腸
,
筋層牽引
,
ダブルトンネル法
,
0-Ⅰs型腫瘍
Keyword:
ESD
,
大腸
,
筋層牽引
,
ダブルトンネル法
,
0-Ⅰs型腫瘍
pp.1692-1698
発行日 2022年10月25日
Published Date 2022/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000501
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はじめに
大腸の巨大な0-Ⅰs(無茎型)型腫瘍は,高度な線維化・筋層牽引がみられることがあり,ESDの高難易度症例とされている。従来は筋層牽引を認めた場合はESD中止の一つの目安となっていたが1),トラクションデバイスを含めたESDデバイスの進歩や,Yamamoto,Hayashiらから報告されたトンネル法・Pocket-creation method2, 3)など,さまざまな治療法の工夫4)によって克服が可能な病変となりつつある。当院では巨大な0-Ⅰs型腫瘍に対して,トンネル法を基本戦略とし,特に中心部に高度線維化・筋層牽引をきたしている症例に対してはダブルトンネル法(DT法)を行っており5~7),その概要を解説する。
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