Japanese
English
特集 胃疾患アトラス 改訂版
各論
Ⅳ. びまん性病変
1. びまん性炎症性病変
Helicobacter pylori 胃炎―除菌後・既感染胃炎―
H. pylori gastritis- post-eradicated/previously infected
榊 信廣
1
,
北沢 尚子
1
,
中島 寛隆
1
Nobuhiro SAKAKI
1
,
Naoko KITAZAWA
1
,
Hirotaka NAKASHIMA
1
1早期胃癌検診協会
キーワード:
H.pylori既感染
,
萎縮性胃炎
,
地図状発赤
Keyword:
H.pylori既感染
,
萎縮性胃炎
,
地図状発赤
pp.256-257
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000440
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
疾患の概要
Helicobacter pylori(H.pylori)が胃粘膜に感染するとリンパ球などの単核球浸潤と好中球浸潤が目立つ慢性活動性胃炎を惹起し,それが長年に持続して腸上皮化生を伴う萎縮性胃炎へと移行する。この全過程がH.pylori胃炎であるため,内視鏡所見では前庭部胃炎から腸上皮化生が著明な高度萎縮性胃炎までと,多彩である。その内視鏡診断に関して筆者1)は,現感染を示す炎症性変化とその結果である萎縮性変化(萎縮・腸上皮化生)の両面から評価する必要があることを強調してきた。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.