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特集 胃疾患アトラス 改訂版
各論
Ⅲ. 陥凹を呈する病変
1. 上皮性・非腫瘍性陥凹病変
特発性胃潰瘍
Idiopathic gastric ulcer
菅野 武
1,2
,
小池 智幸
1
,
正宗 淳
1
Takeshi KANNO
1,2
,
Tomoyuki KOIKE
1
,
Atsushi MASAMUNE
1
1東北大学病院消化器内科
2東北大学病院総合地域医療教育支援部
キーワード:
非H. pylori・非NSAIDs潰瘍
,
前庭部好発
,
難治易再発
Keyword:
非H. pylori・非NSAIDs潰瘍
,
前庭部好発
,
難治易再発
pp.188-189
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000410
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疾患の概要
特発性潰瘍(idiopathic peptic ulcer:IPU)はHelicobacter pylori(H.pylori)陰性かつアスピリンを含む非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の両者が陰性である潰瘍のうち,既知の成因を除外した潰瘍と定義されている。特発性胃潰瘍の割合は,本邦における近年の前向きコホートで胃潰瘍全体の12.2〜21.0%と報告されており1,2),2000年代初めまでの報告より10倍近くになり3),稀な潰瘍ではない。高齢者だけでなく,各世代の約10%がIPUであったとされている1)。
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