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特集 胃疾患アトラス 改訂版
各論
Ⅰ. 隆起を呈する病変
3. 非上皮性隆起病変
A. 腫瘍性非上皮性病変
胃海綿状血管腫
Cavernous hemangioma
高橋 一也
1
,
横山 純二
1
,
寺井 崇二
1
Kazuya TAKAHASHI
1
,
Junji YOKOYAMA
1
,
Shuji TERAI
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野
キーワード:
海綿状血管腫
,
粘膜下腫瘍
,
消化管出血
Keyword:
海綿状血管腫
,
粘膜下腫瘍
,
消化管出血
pp.102-103
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000373
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疾患の概要
胃血管腫は1893年にLammersにより初めて報告され,胃腫瘍全体の0.05%,胃良性腫瘍の1.7%を占める1,2)。その形態的な特徴から毛細血管腫,海綿状血管腫,混合型に分類され,消化管においては海綿状血管腫の頻度が高い3)。海綿状血管腫は組織学的に一層の扁平な内皮細胞に覆われた海綿状に拡張した血管を特徴とする4)。成人での報告が多いものの,どの年代にも生じうる疾患であり,ときとして消化管出血の原因になる。診断には上部消化管内視鏡が有用であり,海綿状血管腫は粘膜下腫瘍様の外観を呈する。その他,EUS,CT,MRIなどのモダリティも有用とされる5)。
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